結膜の病気

アレルギー性結膜炎

スギやヒノキなどのアレル物質やコンタクトレンズに付着した汚れが原因で結膜に充血やメヤニ(図2.アレルギー性結膜炎)、異物感などの症状を発します。
症状がひどくなると角膜(黒目)にキズを起こすこともあります(図3.巨大乳頭結膜炎)。
治療は、時に難治性で抗アレルギー剤を根気よく使います。
コンタクトレンズは原則中止ですが、どうしてもの場合、必要最小限で1日タイプ使い捨てをお勧めしています。進行予防のためには、アレル物質の特定やコンタクトレンズケアをしっかりすることが大事になります。

結膜炎の写真

流行性角結膜炎

流行性角結膜炎は「はやり目」とも言われています。
原因は、アデノウイルス(風邪の原因ウイルスの一種)の感染によって起こる結膜炎です。
感染しても、1~2週間は何の症状も現れない時期(潜伏期)があり、伝染力があります。
結膜炎にかかった人の目を触った手で他の人の目を触れば感染しますし、その他タオルなどを介しても感染します。結膜だけでなくしばしば角膜(黒目)にも炎症が広がり、角膜上皮(角膜の一番表層の細胞層)が傷ついたり、淡い濁りができたりすることがあります。

特に、小さい子供や赤ちゃんの場合には、急激に炎症が悪化しやすいので注意が必要です。

結膜下出血

結膜下出血とは、結膜下の血管が破れ出血したもので、白目部分がべったり赤く染まります。多少、目がごろごろしますが、痛みなどはありません。
原因はさまざまで、思い当たる誘因がなくても出血します。結膜下の出血では、眼球内部に血液が入ることはなく視力の低下の心配もありません。
治療は特になく、出血が自然にひくのを待つかたちになります。出血が気になり、どうしてもの場合は血管収縮剤を使い、目立たなくさせることができます。

結膜結石(けつまくけっせき)

まぶたの裏側に白色や黄色の小さな石が表面上に露出し、異物感やゴロゴロ感を与える症状です。
治療法としまして点眼麻酔を行った後、針やピンセットを使用して取り除きます。