はやり目・プール熱

流行性角結膜炎(はやり目)
以下のような症状がでたら【はやり目】かも
  • 眼の充血
  • まぶたの腫れ
  • 朝に大量の目やに
  • 耳の裏のリンパ節の腫れ
  • 涙目
  • 目のゴロゴロ感や痛み
上記の症状が気になったら
すぐに眼科受診を!

はやり目とは

はやり目は正式には「流行性角結膜炎」といい、 アデノウイルス(風邪の原因ウイルスの一種)の感染によって起こるウイルス性結膜炎です。 

はやり目の症状
結膜が赤くなったり、まぶたの裏側にブツブツができて目やにや涙が増え、かゆみ、しょぼしょぼ感、ゴロゴロ感、眩しい感じなどがあらわれます。症状がひどくなると、出血、耳の前のリンパ線の腫れ、まぶたの急激な腫れ、白目がブヨブヨしてくる(結膜浮腫)、発熱が起こることもあります。
キチンと治療しないと角膜に混濁が残り、最悪の場合、失明に至る危険性もあります。
初期症状があらわれたら、早めに眼科を受診することをお勧めします。
ウイルス性結膜炎の種類
はやり目と同じ様な症状の疾患にプール熱や急性出血性結膜炎があります。
プール熱ははやり目と同じような症状がみられますが、より風邪に近い症状がみられます。
名前 原因となるウイルス 主な症状
はやり目
流行性角結膜炎
アデノウイルス まぶたの裏のブツブツ、充血、起床時に目が開かないほどに目やにがでるなどの症状があります。感染してから1、2週間で発症します。
プール熱
咽頭結膜熱
アデノウイルス 目の充血ともに発熱、喉の痛み、せき、鼻水や下痢などの風邪に似た症状が出ます。
急性出血性結膜炎 エンテロウイルス 白目(結膜)やまぶたの裏に出血を伴い、感染後1〜2日で発症します。
はやり目になったら登校禁止となります
学校保険安全法という法律において学校への出席が禁止されています。期間は症状によりますが1~2週間です。
出席には医師の許可が必要となります。学校や園で登校許可証明書(登園許可証明書)という所定の用紙があるので、医師に記入してもらい登校します。

当グループ眼科ではアデノチェックで、短時間でアデノウイルスによる結膜炎を診断することができます。
陽性と診断されたら二次感染しないように気をつけましょう。

大人が感染しても出勤停止になるの?

大人の場合、子供と違い法律では定められていませんので、医師の指示を受けたうえで会社との相談が必要です。医療従事者の感染は患者への二次感染を引き起こす可能性があるため、留意が必要とされています。 診断書が必要な場合は診察の際に相談ください。診断書には別途料金がかかります。

はやり目の治療と感染予防

はやり目の治療
ウイルスが原因となるため、細菌の感染や繁殖を防ぐための抗菌点眼薬を使用します。症状がひどい場合にはステロイド剤抗炎症剤を使うこともあります。
感染予防
感染者が目をこすった手で他の人の目に触ると感染します(接触感染)。はやり目は非常に感染力が強く、はやり目になった場合、二次感染を防ぐ事が重要です。

予防のポイント
・こまめに石鹸で手を洗いましょう。消毒用エタノールなどで消毒をこまめに行いましょう。
・ご家庭内でのタオルの共有、洗面機器の共有は避けましょう。
・公共施設等の不特定多数の人と触れる可能性がある場所へ外出するのは避けましょう。

プールに入る時の感染予防

・長時間泳ぐときには水中ゴーグルを使用しましょう。
・充血や目やに等の症状がある場合はプールに入るのを控えましょう。
・プールサイドに点眼薬を持って行かないようにしましょう。
(薬の変質や汚染の恐れがあります。)

ご来院の際のお願い

院内感染を防ぐ為、座席の指定を行っております。必ず受付で症状を伝えてください。
待合では雑誌、おもちゃの使用はお控えください。
ご協力の程、よろしくお願い致します。