コンタクトレンズのトラブル

国内で1500万人以上の方がコンタクトレンズを使用している現在、コンタクトレンズの使用に伴う様々な問題も発生しています。

レンズケアトラブル

アカントアメーバ角膜炎コンタクトレンズ装用者の中で近年、「アカントアメーバ角膜感染症(図1.アカントアメーバ角膜炎)」にかかる方が増加しています。
これは充血や激痛、視力障害などをひき起こし、最悪の場合失明に至るおそれもある病気ですが、原因はコンタクトレンズ装用に起因するものが85~90%を占め、そのうち85~90%をソフトコンタクトレンズ装用者が占めるとされています。

現在、ソフトコンタクトレンズのケア用品の中では、洗浄・すすぎ・消毒・保存の一連のケアを一つの商品で行うことができる「マルチパーパスソリューション(MPS)」と呼ばれるものが主流です。
このMPSですが、こすり洗いをしなかったり、またはこすり洗いが十分でない場合、コンタクトレンズの消毒が十分に行われず、「アカントアメーバ角膜感染症」の危険性が高まります。
また、コンタクトのレンズケースを清潔に保つことも、「アカントアメーバ角膜感染症」を避けるために重要です。

必ずケア用品の説明書をよく読み、正しい使用法を守りましょう。

コンタクトレンズ不耐症

涙の量が少ない状態でコンタクトレンズを使い続けると、涙の流れが妨げられて酸素や栄養が角膜に十分に供給されなくなるために、角膜に傷がついてしまうことがあります。
そしてコンタクトレンズを入れると目が痛くて我慢できないという「コンタクトレンズ不耐症」という症状を招くことがあります。
ドライアイの方はこのコンタクトレンズ不耐症を併発しているケースが多いようです。

コンタクトレンズを目に入れた時に「痛み」や「異物感」、または「違和感」があった場合には、医師の診察を受けることをお勧めします。