眼科にまつわる、よくある質問とその回答です。
◆虹視症(こうししょう)
電球などの光を発するものを見たとき、その周りに虹がかかったような光の輪が見える現象をいいます。 虹視症は、ひどく疲れて体力が落ちている時、眼精疲労が進んでいる時に現れやすくなります。 虹視症は緑内障の代表的な症状の一つでもあります。
◆多焦点レンズ
多焦点レンズとは、遠く、中間、近くというように、たくさんの焦点をもったレンズのことをいいます。
40歳半ば位から、ひとつのメガネで遠くも近くも見るのは困難になってきます。
原因は、調節という眼の中の水晶体をふくらます力が弱ってくることによります。いわゆる、老眼といわれる状態です。
多焦点レンズでは、遠距離、中距離、近距離が見やすいようにレンズの度数を上から下までだんだんと度数を変化させてあります。遠近・中近・近々といろいろなタイプの多焦点レンズがありますので、その目的に応じておすすめしています。
トライアルレンズも用意してあります。
◆紫外線
しみ、しわ、そばかすなど、肌にダメージを与える紫外線。実は目にも影響を与えるといわれています。
ダメージが蓄積すると、白内障など眼病の原因になる可能性が指摘されています。将来のお子様の目の健康を考えて、目の紫外線対策をしましょう。
視力を補正している方向けに、最近では紫外線をカットするコンタクトレンズも販売されています。外出する場合は帽子やサングラスとの組み合わせがお勧めです。
- サングラス対策の落とし穴(注意してください)
-
サングラスは薄い色のサングラスがよいです。濃い色のサングラスをかけると、瞳(瞳孔)はもっと光を入れようとして、大きく開きます。このとき、紫外線対策ができていないサングラスでは、広く開いた瞳(瞳孔)から、無防備にも有害な紫外線が角膜や水晶体へ進入してしまい逆効果を及ぼすときがあります。
また、サングラスの形状は大きめの方が効果的です。面積の狭すぎるレンズ、またレンズと顔の間の隙間が空きすぎる形状は、光の防御効果が低く、紫外線が目に侵入しやすくなります。
したがって、目の全体が覆われるよう幅の広いもの、顔の形にフィットするものがよいのです。また、つばのある帽子を着用したり、ビタミンCやルテインを摂取することも効果的です。 - 紫外線障害の原因となる活性酸素を分解・取り除くことから、慢性的な紫外線障害の予防になると考えられています。ビタミンCやルテインを多く摂ると白内障が40%減少したという結果も出ているそうです。ビタミンCを多く含む食品としては、イチゴ・レモン・赤ピーマン・ブロッコリー等があります
◆視力検査
-
眼科にて視力は重要なデータとなるため必要に応じて測定しています。視力を測るときの注意点として3つあります。①検査中は眼を細めないでください。
眼を細めると、実際の視力より良く見えます。 -
遮眼子で眼を圧迫しない。
しゃもじの様なもので、片眼を隠す場合、押さえ付け過ぎるとはずした時にボヤットして見づらくなってしまう。 -
かろうじて見えるという場合も、答えてください。
くっきりハッキリでなくても、なんとか分かったらそれも視力として採用しています。
◆涙
涙は、眼が正常な働きをするために欠かせないものです。傷つきやすく、かよわい眼を外界のばい菌や異物から守ります。また、角膜へ酸素や栄養分を届けるのも涙の重要な役割です。
- 【涙の主なはたらき】
- ・眼の表面を外界から守り、乾燥を防ぐ
- ・眼が鮮明な像を結べるように、角膜表面を滑らかに保つ
- ・角膜に酸素や栄養を届ける
- ・ばい菌などの進入や感染を防ぐ
- ・ゴミやホコリを洗い流す
◆飛蚊症
病的なもの(網膜剥離、網膜裂孔)
網膜に孔が開いたり、その孔から網膜が剥がれて症状が起こる場合です。この症状の場合、視界の浮遊物が急激に増える場合が多いです。この治療としてレーザー光線で孔の周辺を焼き固め、これ以上孔が大きくならないようにする光凝固術があります。この治療は浮遊物を取り除くものでなく、症状を悪化させないもののため術後も浮遊物の見え方には差ほど変わりはありません。
◆子どもの視力
お子様の場合、視力が悪い状態をそのままにしてしまうと、視力の発達に悪影響を与えてしまいます。
- 子どもの視力低下を発見するには?
- (1)テレビやゲーム、絵本を近くで見る
- (2)目を細めて見る
- (3)集中力・根気がない(近くが見づらい場合など)
- (4)横目で見る
- (5)目をこする
- (6)よく転ぶ(見えづらさが原因の場合もある)
このようなことが頻繁にあれば、視力低下を疑ってみてください。
子どもの視力は、成長につれてよくなります。成長途上の子どもは、視力も発達途上にあります。実際に大人と同じような視力1.2になるのは、6歳と言われています。
- <視力の発達>
-
生後3ヶ月 → 視力0.01~0.02
生後6ヶ月 → 0.02~0.05
生後8ヶ月 → 0.1
1歳半 → 0.4
3歳 → 0.7~0.9
5歳 → 1.0~1.2
6歳 → 1.2
お子様が学校から「眼科で詳しく視力検査を受けてください」という旨の書類を渡されることがあります。
この書類を受け取られましたら、必ず眼科を受診することをお勧めします。学校での視力検査では、眼の細部までを専門医が検査することはなく、検査の結果、お子様の視力が正常なのか、近視または遠視なのか、または「仮性近視」と呼ばれるものなのかが、正確に判断できないためです。
- 「仮性近視」とは?
-
近くを見続けてしまうと、眼のピントを調節する毛様体が緊張した状態が続いてしまい、凝り固まってしまいます。すると、ピントが近くに合ったままになってしまい、遠くが見えづらくなります。
この状態を「仮性近視」といいます。 -
この状態で通常の視力検査を受けると、本当の視力よりも近視が強く出てしまう傾向にあります。正確な視力を出すためには、毛様体の緊張を解く目薬を点眼した上で視力検査をする必要があるのです。現代のお子様は、勉強に加え、携帯ゲーム機の普及などもあり、近くを見続ける機会が非常に増えています。
仮性近視の状態で眼鏡を作ってしまうと、本来の視力とかけ離れた度数の眼鏡になってしまう可能性があります。 学校書類を渡されましたら、仮性近視を疑って、まずは眼科を受診するようにしましょう。
◆正常眼圧緑内障
従来緑内障とは眼圧が正常値(10~20)より高い場合に起こりやすいといわれてきましたが、近年になって、眼圧が正常範囲内であっても緑内障であることがわかってきました。
従来の考え方ですと、眼圧が21以上だと視神経が耐えられないと考えられていましたが、最近ですと20以下の眼圧でも視神経が圧迫されているという報告があります。
さらにいうと、この正常眼圧緑内障は日本人に多いとも言われています。緑内障は眼圧が高くなければ安心と思われていた方も多いと思いますが、眼圧だけでは今や緑内障はわからなくなってしまったということですね。
◆化学眼外傷(角膜化学症)
化学物質(洗剤・有機溶剤・パーマ液・コンタクトレンズ洗浄液等)が誤って眼に入った状態をいいます。場合により失明することもあります。
中には、角膜表面が完全に剥がれたり、角膜全体が濁ってしまうこともあります。特に、化学物質がアルカリ性だった場合、眼球表面の障害に留まらず、化学物質が角膜を透過して内部まで障害を及ぼす場合もあります。
化学物質が眼に入ってしまったら、すぐに流水で洗い流し、眼科を受診しましょう。
◆屈折矯正手術(レーシック)
屈折矯正手術は、メガネやコンタクトレンズが必要なくなる夢のような手術にも思えますが、それに伴うリスクも正しく理解する必要があると思います。
レーシックをした方の合併症・後遺症の主なものとしては、やはり"ドライアイ"が多いようです。レーザー照射の時に涙腺も一緒に焼ききってしまうからです。
涙腺は約3ヶ月で再生しますが、個人差があります。また、【夜間の車を運転していてライトがまぶしい】【夜間視力の低下】を訴える方もいます。
眼科医の中でも健康な眼を手術することは、是非の分かれるところです。基本的に、一度手術をすると、もとの状態には戻せなくなってしまいますのでよく検討されてからがよいと思います。
◆瞳孔
瞳孔はカメラにある絞りのようなもので、光の量を調節します。光が強い(明るい)と小さく縮み、夜や暗いところでは大きくなります。
瞳孔には2つの筋肉があり、瞳孔活括(かつやく)筋は、瞳孔を縮める役割をする筋肉です。逆に瞳孔散大(さんだい)筋は、瞳孔を拡げる役割をする筋肉です。これらの筋肉によって、瞳孔が大きくなったり、小さくなったりします。
瞳孔(ひとみ)の大きさは、感情によっても変わるという実験報告があります。「興味や好意をもたらすもの、興奮を感じたものを見たとき、瞳孔が拡大する。」ということです。
あなたを見つめるその瞳が大きくなっていたら、あなたに好意を持っているのかもしれませんね。
◆眼底検査
眼底検査の注意事項は検査後散瞳剤の効果が残ってしまうのでおよそ6時間~7時間(使用する薬剤や個人差によってことなります)瞳孔が開きっぱなしになってしまうので、光を見ると太陽をみたようにまぶしく感じてしまったり、パソコン等の手元の作業がしにくくなってしまいます。
したがって、検査を受ける際には自動車や自転車での来院は控えるようにしてくださいね。
- 再屈折検査の注意事項と検査の流れ
-
薬が効くのに最初の点眼から約1時間かかるため(点眼は5分おきに3回点眼します)、
すべての検査に1時間半から2時間程度かかります。薬をつけるとピント合わせができなくなり、本を読んだり文字を書いたりすることが困難になります。
予備検査→視力検査→目薬点眼→(約1時間の待ち時間)→再視力検査→診察→会計
◆白内障
白内障では以下のような症状がよく上げられます。
・視力低下
・かすんで見える
・まぶしく感じる
・二重三重に見える
・明るいところでものが見えにくい
・暗いところでものが見えにくい
・一時的に近くが見えやすくなる
◆コンタクトレンズの注意点
- 装用時間
- 眼科医から指示された装用時間を守ることが大切です。装用時間には個人差がありますが、一般には1日12時間以内、週6日以内の装用におさえていただきます。
- 定期検査
- 自覚症状がなくとも、眼科医から指示された定期検査を必ず受けるようにしましょう。定期検査の期間は一般に3ヶ月といわれています。レンズの装用にあたり、少しでも異常を感じましたら、すぐに眼科を受診しましょう。また、コンタクトレンズを使用する際には、装用時間を減らし、目の負担を減らすために眼鏡との併用が重要になります。
- レンズの種類
-
コンタクトレンズを装用していると涙による洗浄効果が低下し、アレルギーの元となる花粉が目の中に停滞しやすくなります。コンタクトレンズを快適に使い、目を健康に保つ為には、毎日新しいレンズに変えられる1日使い捨てタイプがお勧めです。
また、コンタクトレンズを選ぶ際に「イオン性」か「非イオン性」かというのがあります。一般的に、「非イオン性」のコンタクトレンズはたんぱく質や脂質を寄せ付けず、花粉もつきにくいです。
毎年花粉症に悩まされている方は、選ぶ際にレンズの種類や特徴を聞いてみて、「1日使い捨てタイプ」で「非イオン性」のお勧めのレンズを試してみても良いかもしれませんね - コンタクトレンズ関連疾患
-
汚れたり合わなくなったコンタクトレンズを使用したり、無理して長時間装用したりすると、角膜(黒目)に極端な酸素不足が生じます。極端な酸素不足が角膜におきると、角膜の一番大事な奥(内側)の角膜内皮細胞が、少しずつ死んで角膜内皮細胞が減少します。内皮細胞は新しくできず、元の状態に戻らない大事な細胞です。減少すると一つ一つの角膜内皮細胞が大きくなり、大きさも不揃いになります。
(右:ほぼ正常な角膜内皮細胞の例 左:減少が進んだ例)
角膜内皮細胞が減少し始めると、角膜が弱くなります。角膜潰瘍等の視力障害をおこす病気を発生しやすくなります。自覚症状はないので、調子が良くても3ヶ月に1度の定期診察を必ず受けるようにしましょう。
◆花粉症
通常、アレルギーの薬の効果が表れるのには2週間かかると言われています。毎年花粉症にお悩みの方は特に、早期対策が必要になります。点鼻薬や内服薬の処方を希望する場合、基本的には内科や耳鼻科を受診される方が多いと思われますが、眼科でも処方できます。
- 眼科を受診することのメリット
- ・ 点鼻薬と内服薬に加え、点眼薬の処方を加えられる
- ・ 眼科でも点鼻薬と内服薬を処方できることが、内科や耳鼻科に比べ、まだ認知されていないことから、待ち時間がそれほどかからない









